生涯現役の人生学 第 145 回 葦の髄から天井のそく歴史 しかも一一人の暗殺事件の 1 カ月前 の髄から天井をのぞく」とをした。テ 1 マはこの地方にかかわたのが、慶応 3 年Ⅱ月日の坂本龍 には、龍馬の提案した、将軍による りのある、大河ドラマの主人公につ馬・中岡慎太郎の暗殺事件だ。いま いう古諺がある。葦はアシ いてだ。 だに真犯人がよくわからない事件だ「大政奉還 ( 平和的な幕府解体 ) 」が行 だ。ク悪しに通ずるので縁起を担 テレビのほうは歴史番組で、新撰か、通説では「二人は同志だった」われたばかりだ。すでに幕府を討っ颱 いで、ク良しという対語で読むよ うになった。髄というのは茎のこと組副長だった土方歳三の箱館 ( 函ということになっている一一人とも天皇旗 ( 錦の御旗 ) や、軍歌 ( 「宮撮 で、小さな管になる。だからそこか館 ) における戦死の謎に関するもの土佐 ( 高知県 ) の郷士で、土佐勤王さん宮さん」の歌 ) まで用意してい た討幕派はひっくりした。中、いにい 党員であった、という意味では同志 らのぞいても見える範囲は狭い。こ だった。いすれも一地域を舞台に、 た中岡も驚いた「坂本のやつめ、徴 の古諺は「狭量、限られた識見」をそこでの出来事から天下の出来事をだ。「徳川幕府を解体して、もっと 任 歴 何ということを ! 」と当然憎む 意味する 類推する手法を取っている。バトル民意に添う政府を作るべきだ」とい ど だからⅡ月新日の会談は、共に酒な しかしこの頃、生業の歴史ものに フィ 1 ルド ( 局地戦 ) からウォー ( 戦う点でも致している 関しては、かなりこの古諺がリ 問題は、幕府解体の手段だ。このを酌み交わしシャモを食おう、など室 三男の意争 ) 全体を推し量るという考え方 策勉 という和気あいあいたるものである政砌 味を持って私に迫ってくる。大げさで、地域が場合によっては物のこと頃使われた言葉に「倒幕」と「討 に言えば、「地域あるいは地域の人もある。テレビの関係者 ( 多くは若幕」がある。私は、「倒幕」は平和 はすがない。まなじりを決して迫る 報 いプロデュ 1 サー ) が探し出してき的手段 ( 話し合いや納得 ) による政中岡と、その非を説く龍馬との間に広 物から天下 ( 日本 ) の出来事を見 で山 た歴史的遺品などを軸に、従来の通治変革であり、「討幕」は武力行使すさまじい殺気がみなぎっていたは鷹 る」とい、つことになる。また、そ、つ 上 / ノノ ( 内戦 ) による変革だと解している。ずだ。さすがに一一人も気づいて刀をれ上 見たほ、つが、歴史上の事件の真実を説に疑問を呈するのだ。 ま説 遠ざけた。そのため暗殺者に襲われ性小 歴史には必然性と蓋然性があっ龍馬は前者であり、中岡は後者だ。 理解できる例か多くなった。「葦の たときにはそばに刀がなく、斬られ東 髄」は地方の歴史であり、「天井」て、後者は前者にニべもなくはねっ龍馬は師の勝海舟や横井小楠から、 けられる時代もあったが、今はしだ平和変革をたたき込まれている。中てしまった。討幕派の狙いは龍馬 は中央の歴史なのだ。 だ。ではなぜ中岡も ? 私は一一人とじ ここのところラジオやテレビの仕 いに事柄によっては、「そんなこと岡はアメリカの南北戦争を研究し、 ゅ作 もあったかもしれない」と、許容度「国民同士が血を流さなければ真のも自由人 ( 浪人 ) だったためだと思ふし 事が多い 1 月下旬には、浜名湖湖 変革はできない」と一一一〔う流血信奉者っている。組織人 ( 藩士 ) でなければ、ん退 畔の市民会館で、 4 時間にわたり複が高まっている気がする う年 生命の保全は保証されなかった。飛ど四 私が通説に対し最初に疑問を持っ だ。まったく対立する 数の共演者とラジオの特別番組で話 涯チ役の なりわい 、長童門冬ニ 2017.2.4 週刊東洋経済 122
e a d e r s & E d i t o r s 東洋経済 【発行人】山縣裕一郎 【編集長】西村豪太【編集部長】長谷川隆 【編集】 ( 副編集長 ) 中村陽子 / 堀川美行 / 福田淳 / 山川清弘 / 杉本りうこ / 井下健悟 ( 編集委員 ) 福田恵介 ( 部員 ) 茨木裕 / 武政秀明 / 許斐健太 / 前田佳子 / 中島順一郎 / / 西澤佑介 / 鈴木良英 / 二階堂遼馬 / 秦卓弥 / 富田頌子 / 中原美絵子 . / 緒方欽一 / 高見和也 ( 産業担当デスク ) 山田雄一郎 / 山田雄大 / 冨岡耕 / 又吉龍吾 ( 編集協力 ) 塚田紀史 ( 編集総務 ) 斎藤亜紀 ニュース編集部部長・大崎明子 / 編集長・並木厚憲 / 藤尾明彦 / 田邉佳介 / 松浦大 / 中川雅博 整理部部長・會田政美 / 鈴木智 / 宮澤由美 / 三隅多香子 / 下村恵 制作部部長・鶴見昌憲 / 大村善久 (AD) / 内藤明 (AD) / 池田梢 / 杉山未記 / 川邊玲奈 / 熊谷直美 / 新藤真実 / 鈴木聡子 / 月琳由依 / 山根佐保 写真部部長・會田政美 / 尾形文繁 / 梅谷秀司 / 今井康一 / 小林葉子 【マーケティング局】営業推進部部長・和田明彦 ( 雑誌書籍 ) 板垣京治 / 船橋一宏 / 小嶋正義 / 山中由里子 / 永井透 / 島舞衣 / 山浦壮史 / 林原久美 / 武井尚子 ( 電子出版 ) 部長・篠原達也 / 児玉幸恵 / 荒木千衣 ( ダイレクトマーケティング ) 部長・加藤正俊 / 西村雄吉 / 富田智之 / 田村直彦 / 宮久保文子 / 内藤寿美恵 ( 販売管理 ) 部長・宮田和歌子 / 鈴木伸 / 金子ゆり 宣伝部部長・高橋志津子 / 笠間勝久 / 黒坂浩一 / 水野夏子 / 岩井美由紀 【ビジネスプロモーション局】業務部部長・加藤光彦 / ' 藤井敦美 メディア営業部部長・吉村康 / 山内光之 / / 本多正典 / 田中健一 / 斎藤治子 / 林政孝 / 山口沙和子 / 白川岳史 / 小林玉枝 / 佐藤幹朗 / 星野はる香 メディア制作部部長・萩生田啓介 / 高井史之 / 平島隆広 / 細川めぐみ / 新井泰嗣 / 三浦崇紘 / 津田真吾 / 坂元耕二 / / 長谷川典子 / 尼崎裕美子 コミュニケーション事業部部長・寺田浩 / 大久保幹人 / 田邊真男 / 中野華衣 / 山岡正治 【関西支社】マーケティング部一見益男 / 小川琢平 / 小山田京子 管理部部長・粥川恵子 / 山本佳世子 読者の手紙 東京は老老介護社会になる 高橋清太郎 ( 東京都品川区・歳・自営業 ) 2040 年には來尿の人口の うち 213 万人が歳以上にな るという。全国平均や近隣県と 比較しても突出しているだけに 心配だ過去、大学も企業も時 代によって都心と郊外を行き来 してきた。しかし都心に住む高 齢者が郊外や地方に移住すると は思えないそうなると気にな るのが、誰が 213 万人の高齢 者の介護をするのかだ。介護職 は賃金か低いうえに ( きっ し、汚い、危険 ) なため、離職 0 十か ~ 局いとい、つ そうなると頼りになるのは外 国人労働者、あるいは「 213 万人の予備軍」かもしれない 付加価値が高くて賃金のいい仕 事は若年・実年層に奪われ、老 人相手の仕事は老人がする。「マ イホ 1 ムが『負』動産になる 持ち家が危ない」 ( 1 月日号 ) を読むと、啝はそんな総「老 老介護社会」になっていくよう な気がしてならない 「読者の手紙」を お待ちしています 600 字以内。 e メールでの投稿を歓迎します。 住所、氏名 ( ふりがな ) 、職業、年齢、電話番号 およひ「読者の手紙」欄用と明記してくたさい。 【宛先 ltegami@toyokeizai. CO.JP 〒 103-8345 東京都中央区日本橋本石町 1 -2-1 『週刊東洋経済』編集部 編集部から 昨年川月まで自動車担当でし た。東芝取材は大変そうだな、 と眺めていたのかわが身に降り かかってきました。 2009 年春から短期間だけ ~ を担当したことがあります 各社のテレビ事業が赤字の中で 東芝はギリギリ黒字。なぜかと 取材並めたのですが判明せず。 福山雅治のテレビの人気に よるとの見方がありました。い ずれにせよ、真相には迫れませ んでした。実態は不正な経費処 理がなければ午だったわけで、 自らの不明を恥じるばかり微 刎に引っ掛かりを感じていただ けに今でも苦い思い出です。今 回は前任の担当記者や同僚の協 力を得て問題を読み解く努力を しました。東芝にはすばらしい 【ホームページ】 ・週刊東洋経済プラス 【お問い合わせ】 ・東洋経済コールセンター Te 浦 3 -5605-7021 【予約購読】 ・お申し込み・住所変更等のご連絡は フリー T 0120-206-308 携帯電話からは T 03-3688-8900 ( 受付時間 9 : 30 ~ 17 : 20 土日祝・休 ) ・配送に関するお問い合わせはフリー T 0120-773-018 ・広告掲載のお申し込みは Tel 03-3246-5595 定期刊行物・年間予約購読のおすすめ 週刊東洋経済 1 年 ( 50 冊 ) 28 , 000 円 [ 週刊 ] 2 年 ( 100 冊 ) 49 , 000 円 3 年 ( 150 冊 ) 63 , 000 円 ※表記料金は送料と 8 % の消費税を含んだものです。 ※臨時増刊号は含みません。 ※中途解約は、ご購読回数により実費精算となります。 本誌掲載記事の複写・複製・転訳載・抄録要約・磁気媒体・光ディスクへの入力等 を小社の許諾なく行うことを禁じます。これらについては小社 03-3246-5481 まで 121 週刊東洋経済 201 /. 2. イ http://tkplus.jp ( 受付時間 9 : 30 ~ 17 : 20 土日祝・休 ) 0 技術があります。解体・再編を 0 通じて再生することを願います ( 山田雄大 ) 東芝がなせ経営危機に陥った のかを考えるうえで、「国策」 との関係は無視できません。原 発輸出の振興という国策なしに は、同社が海外での原子力ビジ しんだい ネスに身代を傾けるほどのめり 込むこともなかったはずです。 国策に協力すれば長期的には報 われるはずだというのが東芝経 営陣の思いだったのでしよう。 この変化の激しい時代に不変 の国策など期待できません。特 定の政策に賭けることは大きな リスクです。政府は民間企業の 経営まで配慮しているわけでは ありません。なのに「国策だか ら」とリスクを過小評価した面 があったのでは。「自分の城は 自分で守れ」という金一「ロをあら ためて思い出します。 ( 西村 )
東洋経済 定期購読のご案内 3 年購読のお求めなら 39 讐 1 冊あたり 購読 使いホーダイ Web 版 目次 睥洋済 ( 期・ロ号 , 加 読み続けた うがお得が多い ーい発進 「物′リ当 - ! 6 第一物第 ・き出す′ 170 兆円市場」 醫史上・大のデンタル 0 といわれるは・人のす活 や第の・を大きくえる . われわれはこのとど IOT 発進 うをさ合うべきか . お得な 年間プラン WEB 限定 購読期間 ( 冊数 ) 3 年 ( 150 冊 ) 2 年 ( 100 冊 ) 1 年 ( 50 冊 ) 半年 ( 25 冊 ) 1 冊あたり 420 円 490 円 560 円 632 円 気軽な月額プランがスタート ! 市価概算 月額 3 , 500 円一一今 17 , 2 50 円 -- -- ・一》 69 , 000 円一一 > 103 , 500 円一 -- ー》 定期購読価格 ( 税・送料込 ) 63 , 000 円 49 , 000 円 15 , 800 円一 月額 2 , 500 円 39%OFF 29%OFF 19%OFF 29%OFF デジタルサービスが使いたい放題 検索して読める。 バックナンバー 950 冊分から 定期購読者だけのさらにお得な特典 お招きしてお話します。 週刊東洋経済記者あるいは専門家の方を の - 週刊東洋経済主催のセミナーにご招待 季第 日本橋東洋経済倶楽部 3 年購読者限定 会員向けセミナー、各種割引などの特典をご用意した日本橋東洋経済倶楽部をご案内いたします。 お申込み・お問い合わせ 東洋経済 予約サービスセンター WEB MAIL 週刊東洋経済定 検索 - 0120-206-308 ( 受付時間 9 : 30 ~ 17 : 20 / 土日祝・休 ) 携帯電話からは - 03-3688-8901 ( ※とじ込みハガキをコピーのうえご送信ください。 ) sub@toyokeizai.net とじ込みハガキ 03-3688-8900 ハガキ